1975年の山陽新幹線博多開業時に筑豊地区快速用(一部急行にも使用)車両として登場した、キハ66･67形気動車。
空気バネ台車、転換クロスシート、冷房装置付きと、当時の一般形気動車としては破格な装備で、1976年のローレル賞を受賞しましたが、15編成30両のみの製造に留まりました。
全車JR九州へ承継され、塗装も白に青帯の九州色となりましたが、2000年にミレニアム記念としてトップナンバー編成が国鉄色に戻されました。
2001年の筑豊･篠栗線電化により、全車長崎地区へ転属すると共に、青色のシーサイドライナー(SSL)色になりました(トップナンバーを除く)。
キハ58系の引退後はJR所属の最古参気動車となり、老朽化が進んでいました。
2020年から、後継車両としてハイブリッド気動車のYC1系の投入が始まり、12月からは5編成のみが運用されていました。
2021年3月改正でキハ200が転属したため、3編成が運用に復帰し8編成(SSL色5編成、国鉄色2編成、ハウステンボス色1編成)体制となっていますが、残念ながら6月30日限りで引退することが発表されてしまいました。
https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2021/05/28/210527_lastrun_6667.pdf
長崎本線は、喜々津-浦上間で市布経由の新線と、長与経由の旧線(非電化)に分かれます。
新線は1972年に開通しましたが単線のため、市布、現川、長崎トンネル内にある肥前三川信号場で交換が出来るようになっています。
中でも現川駅は、相対式ホーム2面2線の他に中央に通過線があり、上下列車を待避させて、優等列車が通過出来る構造になっています。
朝の8:05頃には、YC1系の上下普通列車を待避させて、キハ66･67の快速シーサイドライナー長崎行が通過するシーンを見ることが出来ます。
夕方の17:36頃には、2両編成の長崎行と4両編成の佐世保行のキハ66･67同士が交換し、運がよければ現在存在する3種類の塗装が揃うこともあります。
Kiha 66 series at Utsutsugawa Station.
